安全靴とはどんなものなのか

安全靴とは、一般的にはつま先部分に先芯と呼ばれる硬い素材が入っている靴のことを指します。しかし、本来は先芯と底の踏抜き強度がJIS規格に合格した靴だけが正式なものだとされています。ですので、それ以外のものは安全靴とは呼ぶべきではないのですが、それらを含めた総称として安全靴と呼ばれているという状況があると言えるでしょう。そのため、選ぶ際はJIS規格に合格したものかどうかということが一つのポイントになると言えますし、JIS規格に合格したものであれば、靴底に刻印がなされているため、必要な場合はそれを確認するとよいでしょう。

正式でないものとしては、「安全スニーカー」や「たび靴」と呼ばれるものがありますが、安全靴として扱われている場合があるため、選ぶ際はその特徴を知っておく必要があります。まず安全スニーカーとは、先芯の入ったスニーカーのことであり、先芯に関してはJIS規格に合格している場合が多いのですが、底の踏抜き強度の検査は行われていないというのが特徴だと言えるでしょう。そしてたび靴とは、先芯の入った布製の靴のことですが、こちらの先芯は樹脂製のものが多く、JIS規格の検査も全くやっていないという特徴があります。これらのタイプの靴は軽さや安さなどを重視するためにこうした設計がなされているので、用途に応じて選ぶとよいと言えるでしょう。

しかしJIS規格のものかどうかということは、労災の基準にも関係してくるため、その点は注意しておいた方がよいでしょう。

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